2021年12月30日木曜日

小説 SERAPH eau rouge #2 深淵 DEEP  作:川合 稔

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 数日前・・・・・・。

 

(周りくどい話だ)

 王宮の一室で国王とグライドの話を聞きながらシビルはそう考えていた。ランバート城はガルド帝国のそれと比べれば小さ目ではあったが、その代わりに壁や床にしみ込んだ年月の皺は深い。恐らくは貴族同士が談話する時にでも使うのであろう、ソファとテーブルだけの部屋でシビルたちはランバート国王に会う事ができた。

「帝国の行動は、日増しに強硬なものとなっていく。その中で、抵抗を続けたそなたの勇気と行動力は尊敬に値する」

「有り難きお言葉」

 ゆっくりとした口調のランバート国王の言葉に、グライドは恭しく頭を下げて答えた。

小説 SERAPH eau rouge #1 魔剣 COLLBRANDE  作:川合 稔

 何もない。

 何も見えない。

 何もありはしない、ただ暗黒だけが広がる。

 動かない。

 動かせない。

 動かしはしない、ただ凍りのように固まっている。

 それは闇。

 どこまでも深く、どこまでも広い永遠の闇。

 だが確かにあの時、その闇の中で光るものがあった、動くものがあった。

 それが何を意味するのかは判らない。

 判るのはその時、確かに何かを感じたということ。この深く暗い闇の中で。

 

 多分それは、白い翼だったと思う




2020年3月22日日曜日

Chapter5:コタの村

『コタの村』


〇カレル陣幕


アレムアリより帰還報告
デヴィッド、大臣も居る


カレル「北方探索ご苦労だった」

キアラ「塔にて発見した黄金です……」

カレル「うむ」

   大臣が受け取る

キアラ「ラヴィンツェル卿の記録と
   地図はこちらに……」

カレル「デヴィッド」

   デヴィッドが受け取る

デヴィッド「……詳しくは後で聞こう」

カレル「……
   褒賞については追って沙汰する
   下がって休むがいい」

キアラ「ハッ」

2019年9月18日水曜日

Chapter4:貴族の遺産


 『貴族の遺産』


キアラによる小咄から始まる


キア
(……その鬼はヒトの心に棲みついて弱い心を食べてしまうんだ)


〇ランスカラ集落内



キアラが、ベルナデッタとディーンの前で話をしている


ディーン
「それで!
それで心を食べられたヒトはどうなっちゃうの⁉」


キアラ
「うん 心を食べられたヒトは
その鬼を倒さない限り決して目を覚ますことの無い眠りに落ちてしまうんだ」


ベルナデッタ
「……まあ
それではそのヒトは自分から目覚めることは出来ないのですね……」


ディーン
「え?え?どうしてさ?」


キアラ
「だからそうならないように気をつけろって事なんだと思う……」


ベルナデッタ
「……身近な人を大切にする 自分に嘘をつかない
……とても大事なことですね」


キアラ
「うん……
きっとお祖父さまはそういう事を言いたくてこの話をしたんだろうなぁ……」


ディーン
「……ね?ね?なんで自分で起きられないの?
鬼をやっつければいいんだろ?」


ベルナデッタ
「うふふ……」


キアラ
「……ああ それは」
   
兵士がやってくる


兵士
「キアラ殿!殿下がお呼びだ!」


キアラ
「ごめん ディーン!(※改行)
またあとで!」


ディーン
「えー!」

2019年8月31日土曜日

Chapter3:聖騎士アルディン-2

『チルチの森』

〇尾根~チルチの森~聖堂のある小さな村


   クローヴァを出ると行き先はチルチの森のみ
   尾根沿いの道を森に向かい一人歩くアルディン

2019年8月26日月曜日

Chapter3:聖騎士アルディン-1

『聖騎士アルディン』



〇バイア・フレー城内


   アルディンのいる部屋の外で騎士と神官が言い争っている


騎士「……!
  ……‼」

神官「……!……‼」

アルディン「(騒がしい……)」

2019年8月22日木曜日

チャプター1~2の音楽



ゲームは基本的に「そのときの主人公の視点」を貫いたのだけど、このテーマが流れているところは、もっと大きな視点(神とか、ゲームをしている人とか)でものごとがみられている……ということに(僕の中で)しました。こちらでその意図が伝わっていたのでおしっこがもれそうなほどに驚きました。フィールドマップで行き先を選んでいるところ。





中世スペインの音楽を聴きながら「こういう泥臭いフレーズがいいなあ」と思っていたら、僕のフィルターを通ることで変な方向に着地してしまった感がなきにしもあらず。もっとこぢんまりした雰囲気でもよかったのかも。キアラ編のフィールド。





初めて「戦闘曲」というものを作ったときから「イントロをピロピロさせたい」と思い続けて20年。そういうイントロができたので思い残すことはない。キアラ編の通常戦闘。




昔「もっと薄い音の曲は作れんのか」と言われて作った曲……が長年眠っていたので、掘り出してきて使いました。これとフィールドの曲が、なんとなくArgusというゲームの空気感を作っているというかなんというか。「北の村」などで流れます。