2012年4月22日日曜日

魔獣・幻獣紹介-2

バロメッツ
タタールの羊、別名をバロメッツという植物は、黄金の毛に覆われた羊の形をしている。それは4~5本の根茎で立っている。サー・トマス・ブラウンは、「伝染性謬見」のなかでそれについてこう記している。
“おおいに不思議とされているバロメッツ、タタールの羊なるあの奇妙な半草半獣ないし、植物は、オオカミが好んで食し、羊の格好をしており、おると血のごとき汁を出し、まわりの草木が食い尽くされるまで生き続ける”。バロメッツは動物界と植物界の融合なのだ。(J.L.ボルヘス「幻獣辞典」)



次回更新予定 4月29日

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