2013年10月19日土曜日

あれとかあれは、なにに由来しているのか


子供の頃から不思議だった「どうしてあのゲームとこのゲーム、別の人が作ってるのに同じモンスターが出てくるわけ?」というやつを解決し、どの「原典」を当たればよいのかを教えてくれる、とーっても有り難い本。前作を作っていたころから、かれこれ15年くらいお世話になりっぱなしです。



世界各国の伝承や物語に出てくる「幻想動物」たちを1000体ばかし収録し、その上全点に挿絵が入っているという、それはもう大変な力作で、「へぇ~、あのゲームのあのボスって、イラン発祥だったのか~」みたいな発見があって楽しいです。



もう一点、「あのゲームと、このゲーム(中略)どうして同じ名前の人が出てくるわけ?」というやつを解決し、これまた原典を教えてくれるとっても有り難い本がこれ。何年か前、ブックオフで1000円くらいで仕入れてきました。



われわれの名前は、だいたい漢字がもともと持っている意味によってかたちづくられているのに対し、あちらの人たちは、聖人の名前とか昔の王様の名前とかから取られていることが多いようですな。なじみのある名前を調べてみるだけでもいろんな発見があり、こちらも愉快な一冊です。


ライアン
もとをたどるとゲール語の「猛烈な」という言葉で、
「レーガン」も、同じ由来ではないかと言われているそうです。
猛烈な。ガンガンいこうぜ!うおおおおーっ!!


アリーナ
ギリシャ神話で「エウノミア」(秩序)、「ディケ」(正義)とともに
「季節の三姉妹」の一人であり、「平和の女神」とされる「エイレネ」に由来するそうです
「プルートス」(富)という子を産んだとされ、古代ギリシャでは豊穣のイメージを持つ人が多かったのだとか
……で、いまだに人気のある女性名で、英語だと「アイリーン」、ロシア語だと「イリーナ」。
「アリーナ」は、「イリーナ」の口語形なんですって。へぇ~。


マーニャ
セクシーダンサーことマーニャ姉さんの由来は、なんとロシアにおける「マリア」でした。
ビザンティンの影響下でキリスト教化されたロシアで、
最初は「恐れ多くて『マリア』なんて」ということで(でも最終的に使われるようになった)
「ソフィーア」「イリェーナ」などが用いられていたそうで
名前的には「アリーナ」と姉妹関係と言えなくもないのかも。



なんとかかんとか、一月に一回更新できたり出来なかったりですけど、2回あとくらいには、「完成しました」って言いたいな、と思っている今日この頃です。





2 件のコメント:

  1. このシリーズ、今は持っていないけれど、いいですよね!

    返信削除
  2. これ、いいですよね!
    こういう用途のためにつくられてるからこその使いやすさ(笑)。
    人名語源辞典のほうは、ちゃんとガクジュツテキな本みたいです!

    返信削除