2013年8月20日火曜日

ツクール95 おもひでばなし

先日、ツクラーのオフ会に参加してみまして、「ツクール95!?なんですそれ!?」的な話と「ツクール95って不便だったよね~」的な話と両方聞くことができました。
(僕にとっては、ほとんど「ツクール」の全てみたいな感じですけど)そろそろ「こんなことしなきゃ、思ったようにできなかったんだぜ!」みたいなこともネタになるのかな?と、なかなか有意義な発見もあり、ちょいと昔話などをしてみようかと思いたちました。
「10年前の話をいまだに引っ張るしかないとかwwww」みたいな気もしますけど、まあ、ほれ、そこはそれ。新作が遅れすぎて、ネタが切れ始めているのは否定しない。




■それっぽい芝居をさせるのが大変だった話
「95」のイベントは……「ひとつのイベントから別のイベントを動かせない」
という仕様になっていました。
つまり「いま芝居をしているキャラクターにイベントの内容を書かないといけない」ということになるわけでして、「Aさんが振り向きながら喋って、それを聞いたBさんが前に進み、Aさんとすれ違ったのち、Aさんが振り向いて、BさんはAさんに背中を見せつつ喋る」みたいなシーンを作るのは、スイッチを駆使していーーーっぱいイベントページを用意しなくちゃならなかったのです。

ところが、「95」のイベントページは4ページ目までしかない(今みたいに、何ページでも増やせるわけではない)ので、さあ大変……。
3ページ目まで設定したら、「とりあえず前に一歩進ませてスイッチをオン、そのスイッチで現れる別のイベントに内容を引き継ぐ」みたいなことをやっていたものです……。ははぁ。

そんな仕様なので、たくさんのキャラを同時に動かすのも「『いっせーの、せ』でスイッチをオンにして、おのおののイベントに書かれたルートを歩かせる」ということをしなくちゃならなかったのです。今考えるとおそろしい。


■「天候」とかも大変だった話
命令一つで雨が降るようになって、いい時代になったもんです!
まあ、これを見てくれたまえ。



1ページ目で雨の絵1枚目を出します。スイッチをONにして、2ページ目で雨の絵2枚目を出します。スイッチをOFFにして、1ページ目に戻します。雨が降ります!
「並列処理」みたいなイベントを作ることができなかったので、「自動実行」を使って動かすのですけど、まあ、どっちにしてもアクロバティックすぎて画面をスクロールさせられないくらい重たかった記憶がありますが、いまのマシンスペックで動かすと、まるでレーザービームのごとく高速で雨が降り注ぎます。
……いい時代になったものです。


■キャラチップも数が限られていた話
今みたいに、あとからどんどん追加できたわけではないのです。なので、ちびキャラのアニメーションみたいなものは、マップチップに突っ込んで使ったのです。
そういえば、マップチップの種類も相当限られていました。この緊張感は、どうしたわけか「VX」にも引き継がれていて、オールドツクラー的には大満足です。



■でかキャラを動かすのが大変だった話
今でこそ、1キャラぶんの大きさなんて自由自在になりましたが、「95」で大きなキャラクターを動かすのはとっても大変でした。
下の図は、背景で横2キャラ分の雲が流れているシーンなのですけど、「ふたつ並べて歩かせればいいじゃない」となるのかというとさにあらず。
「前のが1歩動いて、ちょっと遅れて後ろのが1歩動いて」という謎の動きになっちゃうのです。


というようなことに悩んでいたのですけど、当時出入りしていた「ツクールの部屋」なるサイトにいた方(なんとデカキャラの動く自作戦闘にチャレンジするという、すごい方でした)が「こうすると動きますよ!」と教えてくれたのがこの方法……。

タイプ:飛行船 プライオリティは主人公の上

タイプ:気球 プライオリティは主人公の下

原理はわからんのですけど、こうしてやると2つのイベントがぴったりくっついて動いてくれたのです。なんだか、書いててむなしくなってきちゃいましたね。今が便利すぎて。


■他にも……
変数が使えません。なので、「なにを何回調べた」みたいなことができません。
……なのですけど、これを書くにあたってイベントを調べていたら、なにやら「変数」にチャレンジしようとした痕跡が……。あれ……?どこかに変数なんて使ってましたっけ……?




まあ、それにしても「Wikipedia」の「ツクール95」の項目って、どうしてあんなに充実しているんでしょうね。書いた人の愛を感じます。きっと、ツクール95を相当に使い込んだ方なんでしょう……。

3 件のコメント:

  1. ツクールのオフ会とはうらやましい。
    そして、懐かしいグラフィックがたくさんですね。

    プライオリティの話は、プライオリティが同じキャラ同士は当たり判定があるため、前のキャラが動き終わるまで後ろのキャラは動けないというだけの話でしょうね。

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  2. 懐かしいですよね!久しぶりに見て、ちょっとしみじみしてしまいました。
    オフ会で「レドナント」の話題にもなりましたよ!

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    1. おお、なつかしいですね。

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