2013年4月16日火曜日

「うちの子」たちは、どんな音楽を聴いているのだろう

どうも「中世ヨーロッパを舞台にしたRPGの音楽」と聞くと「こう、オーケストラ風のクラシカルなやつでしょう!」みたいな思考になりがちですけど、いやいや、オーケストラがちゃんと昨今認識されるようなかたちになったのって、もっと最近だよ?ということで、「中世のヨーロッパってどんな音楽が流れてたんでしょうね」というお話……。このブログの常で、非常にええかげんなことを書き散らしますので、「話四分の一」くらいのゆるーいかんじでお読みいただければと思います。


まずは「こう、オーケストラ風のクラシカルなやつ」から。


敵襲来!
これが中世ヨーロッパを舞台にしたRPGで流れてても
なんの違和感もありませんけど、20世紀の曲。


「国王陛下崩御」のシーンで流しましょうか。
これで18世紀。


すぎやまこういちさんの影響で、「中世ヨーロッパのお城で流れてそう……」
ってのがこのへん。だけど、これでも17世紀~18世紀。


んじゃ、いわゆる「中世」の音楽ってどうなんだというと、こういう感じになりますです。





たぶん14世紀くらい。

なんか、ずいぶん音の使い方とか節回しとかが違いますね。楽器の音色も、あまり精密でない感じ。
現代の我々の耳からすると、あんまり耳なじみのない音なので、どうも不自然さが先に来ますけど、よくよく聞いてみるとこの素朴さはだんだん気持ちよくなってきます。

世俗的な音楽と、アカデミックな音楽とでは事情も違うでしょうし(要出展)、「中世西洋音楽」と言ってもいろいろあるので十把一絡げにはできませんけど、だいたい16世紀より後くらい(要出展)になって決められた「1度と5度がいっしょに上下(そうです、パワーコードです)しちゃダメ!」みたいな決まり事がこれっぽっちも存在しなかった(要出展)時代だからこその味わいなのだという気もします。
まあ、これ以上はボロが出そう……というか、もう出ているのでホドホドにしておきましょう……。

というようなことを考えてみると、パワーコード繋がりで意外と中世とハードロックって親和性高いような気がしないでもないですし、プログレあたりに不可欠な「民族の臭い」って、こういうところに端を発するのかもしれない、と思ったり思わなかったり……。全体を通して説に自信がないので、いつも以上にふわふわした文体でお送りしたりしなかったりしております。もっと勉強しておくんだった、と後悔しても祭りの後ティータイム。

ドイツのメタル。「キングアーサー」の劇中で
流れていた記憶はないのだけど、違和感ナッシング。


こういうことをポツポツ考えている人が作る「中世ヨーロッパを舞台にしたゲームの音楽」がどういうものかというと、「こう、オーケストラ風のクラシカルなやつ」になっている場面が大多数なのですが、まあ、そこはそれ……。
ゲームの方は、実はあらかた形にはなってきているので、「オマエ、言ってることとやってることが違うじゃないか」って、早く言われたいです。

2 件のコメント:

  1. 面白いです。
    ゲームで軍楽隊をきちんと取り上げたり、四面楚歌的なエピソードがあったりすると、色々と深みも出てくるんでしょうね。
    そういえば、ソードワールドなんかにはバトルソングなるものもありましたが、今では見かけないですね。

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  2. ありがとうございます!
    音楽って、まさに世界のシステムの一部ですもんね。
    どう聞こえるかは別にして、気持ちの上では「ちゃんと中世」
    させる方向で頑張ってます……!

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