2012年6月24日日曜日

「ぼくのかんがえた戦士たち」-1

「ARGUS」の世界は、13~15世紀の欧州を意識していて、生活レベル、服装、登場する軍隊の兵装なども同時代に準じたデザインを採っています。
今回は、作中に登場する「ぼくのかんがえた戦士たち」を紹介してみたいと思います。
……テキストは、主に僕の記憶を頼りに構成されていますので、あしからずご了承ください。
キャラクターデザイン担当 ゆきつぐ




フレーニア騎士
15世紀のゴシック様式(建築とは別)の甲冑を意識しています。
同時代の一般的なサレット(名称はシャレル、サーリット他)兜にビーヴァー(顎あて)という備え。
絵では右手グラブ、左手のみミトン型としてみました。

全身そろいの甲冑は大概オーダーメイドなのでバリエーションも豊富。
こうした全身鎧の下には詰め物と補強の入ったアーミングダブレットといわれる服が着られるようになっていて、鎧の各パーツはベルトやアーミングダブレットから直接伸びた皮ひもなどに括りつけられます。
絵の騎士ならば二の腕や肘のパーツはアーミングダブレットに直接結び着けられています)

西洋での甲冑製作での本場はドイツとイタリアだったらしいです。
私見ではドイツがハンドクラフト、イタリアがインダストリアルな雰囲気。
外見にも特徴がありドイツの様式はシャープでイタリアでは丸みがあります。

これぞ騎士!なイメージとして広く認知されているのはこの少しあと、16世紀頃の甲冑じゃあないかと思う
のですが、やっぱり好きなのは15世紀モノです。



 
メリア騎士
13、4世紀の十字軍、同時代の中東の戦士のチャンポン。
チェインメイルあるいはホウバーグ(ひざまである)を着用します。



・ホウバーグ
なめし皮などに鎖鎧を縫いつけたもの。チェインメイルの下には詰め物入りの服を着たりします。兜の下にも同様に詰め物入りの頭巾を被るのが普通です。

上記は衝撃の緩和と肌が傷つく(美容の意味でなく)のを防ぐ目的。
全ての鎧に共通して金属が直接肌に当たることはなく、バンドやベルトですら肌に直接ということはありません。ちなみに肩当ては革製。

中東というと曲刀のイメージが強いのですが、第一次十字軍(11世紀末)頃はまだ直剣が多かったそうです。曲刀が主役になるのは13世紀頃から(だったと思う……)。



・チェインメイル
鎖鎧の登場は非常に早く、紀元前には存在したと言われていますが、特権階級や裕福な身分でしか所有できませんでした。
しかし時代が進むにつれて、鎖鎧は騎馬突撃を行う重戦士にとって必須の装備となり、こうして鎖鎧自体が後の騎士の象徴にもなったように思います。

2012年6月3日日曜日

劇中音楽-2

今回は、3曲ばかりメドレーにしてお送りします。
前回と聴き比べていただくと、なんとなく空気の違いを感じていただけるのではないかと思います。
……早くゲームの中で聴いていただけるよう、がんばります!


http://www.b-g-creation.com/music/dat/ags_preview2.mp3