2012年4月29日日曜日

魔獣・幻獣紹介-3

アンフィスバエナ


ふたつの頭を持つ蛇。
一つの頭はしかるべきところにあり、もうひとつは尾にある。
両方で噛みつくことができ、敏捷に走り回ることができ、その目はろうそくの炎のごとくぎらぎら輝く。(ブルネット・ラティーニ 「テゾーロ」)

次回更新予定 5月6日

2012年4月22日日曜日

魔獣・幻獣紹介-2

バロメッツ
タタールの羊、別名をバロメッツという植物は、黄金の毛に覆われた羊の形をしている。それは4~5本の根茎で立っている。サー・トマス・ブラウンは、「伝染性謬見」のなかでそれについてこう記している。
“おおいに不思議とされているバロメッツ、タタールの羊なるあの奇妙な半草半獣ないし、植物は、オオカミが好んで食し、羊の格好をしており、おると血のごとき汁を出し、まわりの草木が食い尽くされるまで生き続ける”。バロメッツは動物界と植物界の融合なのだ。(J.L.ボルヘス「幻獣辞典」)



次回更新予定 4月29日

2012年4月15日日曜日

魔獣・幻獣紹介-1

ウォーターリーパー



湿地や沼地などに現れる。
水の中よりも陸地にいる生き物を好物としており、人間が襲われることもよくある。

次回更新予定 4月22日

2012年4月8日日曜日

中世スキー必見の映画

われわれ 「中世スキー」を満足させてくれる映画というのは、あまり多くないものです。
そんなわけで、個人的に「超」が付くほどの大ヒットだった映画「薔薇の名前」をご紹介してみます。


舞台は14世紀のイタリア。
修道士ウィリアム(ショーン・コネリー)が、弟子のアドソ(クリスチャン・スレーター)を伴って山間の修道院を訪れるところからはじまります。
そこで起きたのは連続殺人事件……。修道士達が次々に変死を遂げていくのを見て、人々はおののきます。「これは黙示録の再現だ」。

これを、ウィリアムとアドソが追うというのがメインのストーリーとなるわけですが、舞台が中世の修道院だからこそ可能となる事件の数々はとても恐ろしいものであると同時に、「修道院」という聖域において想定外のできごとに翻弄される人々の姿を笑えないという気持ちにもなります。最終的には異端審問官が乗り込んできて、事態はどんどん恐ろしい方向に……。



映画版は、小説版にあるような背景の膨大さはいくらか省かれていますが、「ラストダンジョン」の壮大さは圧巻。中世スキーは、脳内麻薬がほとばしって止まらなくなるほどの興奮を味わえるであろうことを保証いたします。


次回更新予定 4月15日

2012年4月1日日曜日

劇中音楽

今回は、ArgusのBGMを4曲ばかり短くメドレーにしてお送りします。
シーンは、ゴニョゴニョ……と、ゴニョゴニョ……と、ゴニョゴニョ……と、ゴニョゴニョ……です(笑)。
全編オーケストラ風味の編成で、ときに(主に)ハデハデのコテコテに、ときにしっとりと、中世欧風ダークファンタジー世界での冒険譚を盛り上げていきたいと思っています。
乞うご期待。